― 私学サロン ―


「可能性を引き出す教育」


生徒の適正を最重視

〜女子教育に90余年の実績〜
 阪急宝塚線「石橋」駅から、徒歩で10数分の閑静な住宅街の中に宣真高等学校がある。宣真高校は大正9年に現在地に創設された。淀川以北の地ではもっとも古くから女子教育に取り組んできた高校である。校訓の『誠実・勤勉・温順・奉仕』という精神は、知育に偏ることなく、円満な人格と豊かな教養、そして他者への思いやりを兼ね備えることをめざしている。実際、休み時間ともなると、校内には生徒達の明るい歓声が響き、おおらかでこだわらない校風が感じ取れる。
最も人気がある「総合コース」では、1年次にはライフ/アート/メディア/アドバンスの4つのエリアをすべて体験した上で、2年次より各々の進路、適性、興味に応じて、4つのエリアから選択し将来の目標達成に向けての力をつける。またトリマー、ファッションなど多数の講座の中からエリアの枠を超えて選択できる自由選択科目もあり、1人ひとりの可能性を丁寧に引き出すコースである。
 超人気の「保育系進学コース」は、1年次からピアノレッスン・造形・読み聞かせ・家庭看護に力を入れた、実技実習を重んじる独自のカリキュラムを通して保育系大学・短大・専門学校への合格をめざすコース。併設幼稚園での実習は、責任感と経験値を高める絶好の修練の場となる。また在学中に『保育技術検定』の各級取得を目標とし、学ぶ喜びを実感しながら意識を高める。23年度入試では保育、幼児教育系への進学希望者は100%合格という実績を残した。

 平成23年度から看護コースと特別進学コースが合併し、「看護系・特別進学コース」となった。4年制大学を希望する看護コースの生徒の増加に伴い、4年制大学への強い進学意欲をもつ特進コースの生徒とともに学ぶことで、よりハイレベルな進学をめざすことをねらいとしている。1年次は共通科目を履修し、2年次から選択科目として看護系は基礎看護と理数科目を、特別進学は英検講座、古典などを履修する。
 看護系は3年間で6回以上の病院実習や看護系進学模試、受験で欠かせない小論文対策講習などを通して看護師としての教養や知識、受験対応力の充実に力を入れている。狭き門である看護師養成系の大学・短大・専門学校に今春も約30名が合格、大阪府下ではトップクラスの現役合格率を誇る。また、今年は国公立の看護大学への合格者も出た。
 特別進学は英語教育に力を入れ、在学中の英検2級取得をめざす。英検講座という本校独自の講座を履修。1年次の3学期にはオーストラリアで語学研修(3ヵ月間、希望者)を行い、生きた英語を学ぶこともできる。
その他にも教養・資格面の強化として「マナー教室」「着付け」「パソコン講座」「ジャズダンス」「救急救命講習」などの土曜講座のラインアップもユニークな取り組みだ。部活動も全国レベルで活躍するハンドボール部(優勝4回)・体操競技部・ダンスバトン部を筆頭に、バレーボール、ソフトテニス・卓球などの運動部、演劇部・吹奏楽部・美術工芸部なども入賞実績を誇る。
「宣真高校は、学習面にせよ生活面にせよ、面倒見がいい」というのが、近隣地域に定着している評価だ。「常に自分を見る姿を鏡に映す気持ちで反省し、客観的に己を観る力を養ってほしい。この反省から生じる進歩が、人の和のもととなり、個人や社会の幸せにつながると思うのです」と河村校長。90余年にわたり女子教育に取り組んできた自信と実績が、優しくも厳しい信念となって生徒たちを見守っている。





<この学校紹介は、大阪進研発行の受験情報誌「進研ジャーナル」に掲載されたものです>