― 私学サロン ―


「進化した高大連携教育」


大学附属校の新たな形を求めて

〜全人教育を高いレベルで実現〜
 近畿大学附属高等学校は、大学附属校として長期的な視野にたった全人教育を行ってお り、近畿大学への入学も他校生より優先されている。しかし、それは一つの特色にすぎず、 生徒が望めば他の大学への進学も積極的にサポートされ、また国際化・情報化という時代 のニーズにも柔軟に対応している。一方、クラブ活動では、インターハイ・国体など全国 レベルで活躍する生徒も数多く、その中からはオリンピック出場選手も輩出している。  近畿大学へはいろいろな形での優先入学制度が用意されている。在学中の成績によって は各学部に無試験(学科試験免除)で入学ができる附属特別推薦制度があるなど、平成2 2年度入試では、743名の生徒が近畿大学に合格している。この附属特別推薦制度で合 格した生徒に対しては、3年次の第3学期に「大学入学事前学習指導」と称して、進学先 学部・学科に照準をあてた学習活動が展開される。中でも、学部ごとに行われるプレエン トランスガイダンスでは、実際に学部を訪問し、教授・大学院生などから魅力あふれるレ クチヤーを受け、生徒たちは来るべき4月の入学にむけて胸を膨らませる。
 大学の附属校といえば、併設大学への進学の有利さばかりが強調される傾向にあるが、 本来は大学との連携の中で生徒たちを育てていくところにその長所がある。特に、近畿大 学は法・経済・経営・理工・薬・文芸・総合社会・農・医・生物理工・工・産業理工の12学部を擁 する総合大学であり、2年連続で文部科学省の21世紀COEプログラムに選ばれ、さら にグローバルCOEプログラムとして平成20年度に「クロマグロ等の養殖科学の国際教 育研究拠点」が選ばれた。 近畿大学附属高等学校では、近畿大学各学部の教授による特別 講義で、大学講義のおもしろさや魅力を知ろうというコンセプトでさまざまな講義が行わ れる。平成21年度においては、薬学部の「局所麻酔薬の作用」、経営学部の 「優れた会社を見つけよう〜会計を使った企業分析」、生物理工学部の「食の安全を支えるバイオテクノロジー」 などのテーマで行われた。生徒たちは、高校の授業とはちがった切り口での講義に目を輝かせる。


 生徒たちの学習意欲の高さは、近畿大学以外の大学への進学実績にも現れている。平成 22年度入試においても、京都大学・大阪大学・名古屋大学などの超難関校をはじめ、国公立大に149名の合格者を出している。 近畿大学・他大学を問わず、学力をつ けさせた上で、生徒たちの希望の実現をサポートするという姿勢が、同校の人気の秘密で あろう。このことは、理数科、普通科国際コース・特進コース・進学コースにおける独自 のカリキュラムに如実に現れている。平成22年度生徒募集は、理数科120名、普通科 国際コース80名、同特進コース80名、同進学コース680名(但し、内部進学者約2 90名を含む)。国際コース生徒は、平成22年度から難関国公立大学文系をめざす文系アドバンスとしての位置づけを明確化させ、2学年次以降のカリキュラムも国公立型に改定される。また、1学年次3月にニュージーランドまたはマルタで実施する3週間の語学研修参加は希望制となる。 特進コース・進学コース生徒は、2学年進級次に再編され、文系・理系に各1学級の特進クラスが新たに編成され、進 学コースは文系・理系に分かれた上で、履修する選択科目の別によりクラスが編成される。 理数科は専門学科として、3カ年間にわたり理数科目を一定単位数修得する必要があるこ とから、数学・理科の各科目が充実したカリキュラムとなっている。
 一方、常に進取の姿勢をとる同校では、クラブ活動も活発である。19の体育系クラブ、 10の文化系クラブ、8の同好会が日々活発に活動している。特に、平成19年度にはサッ カー部が第86回全国高校サッカー選手権大会に、平成20年度には野球部が第90回全 国高等学校野球選手権記念大会に出場したほか、平成21年度には12のクラブがインターハイま たは全国大会に出場、6のクラブ生徒が国体に大阪府代表選手として出場している。全校 生徒の内、約3分の1の生徒がクラブ活動に参加しており、「知.・徳・体の調和のとれた全 人教育」が高いレベルで実現されている学校といえよう。





<この学校紹介は、大阪進研発行の受験情報誌「進研ジャーナル」に掲載されたものです>