― 私学サロン ―
「徹底した進路選択」
生徒一人ひとりの能力に応じ自主的学習の習慣を養う
〜基本は人間形成の基礎作り〜
同校では、自分で計画的に学習する習慣を早い段階に確立し、国公立大や難関私立大へ現役合格できる学力形成をめざしている。進路指導主幹の宮木操先生に取り組みをうかがった。
「中高一貫コースでは、六年間を三つのスパンに分け、計画的な受験指導をしています。そのひとつとしては、実力テストを全国レベルと比較できる模擬試験を、二社採用して行っています。中学も大手塾の『新テスト』を使用し、生徒一人ひとりの弱点を全国のデータと比較しながら、生徒にフィードバックします。そのためにデータの検討会を行い、東京から講師を招いて教職員を対象に勉強会などを行っています。成績が振るわない生徒のケアは、早朝もしくは放課後に補習を行い、成績上位者はこの時間でさらに学力を伸ばします」
中学では英・数・国の時間を多めにとり、英語はグレード別編成を行い、英会話は外国人講師による一クラス二分割授業を行っている。また、放課後小テストの時間を設定し、日々の学習の復習や定着をはかっている。
高校時に進路選択をより徹底させるため、高校一年の一学期には、ロングホームルームでさまざまな職業を紹介し、夏休みの宿題として将来就きたい仕事についてのレポートを提出させる。高校二年では、各大学の学部を紹介し、夏休みに希望する学部についてのレポートを提出させる。高校三年では大学の受験情報を提供したり、個別指導をしているそうだ。

「本校では医学・薬学系を中心とした自然科学系コース『パスカル』、さらに法曹界などを目指した人文科学系コース『プラトン』を設置し、生徒一人ひとりの能力や希望に応じた選択ができるような体制となりました。しかし、受験勉強は家庭の協力や理解なしでは難しいですから、保護者会や個人相談などを何度でも開いています」(宮木先生)。
夏期講座は前期と後期に分け、希望講座を何度でも受けられることになっている。また定時終了後、七時までの補習のほかに進路指導室の自習室を平日九時まで開放。土曜日、日曜日、年末、年始も元旦より自習室を開放し、担当教員といっしょに多くの生徒が学習に取り組んでいる。
中学の勉強合宿は、全員参加で八月に行われる。それ以外に、高校のスーペリアコースと一貫コース、プラトン、パスカルコースで四泊五日の勉強合宿が行われる。
まさに受験勉強一色のようだが、宗教的情操教育をもとにした“心の豊かな思いやりのある人間形成”も行っている。毎朝早朝に一〇分間の読書時間を設け、自己の啓発をはかったり、中学の生徒一人ひとりの誕生日には、校長先生が励ましの手紙を送っている。この活動について、中学副校長の福地信也先生にうかがった。
「最近の子供は将来に対する希望がないといわれますが、生徒たちに夢を与えるためにも、毎週全校集会では教員が交代で三分間『夢とロマン』をテーマに話をします。そして目標を達成するには学力が必要であると説明しています。また、社会生活のルールもしっかり教えたり、毎朝一〇分間の読書タイムを設けている成果があがり、自己の形成に大きく寄与しています」
同校では毎週土曜に、受験勉強にポイントを置いた講義が多く用意されている。