高校入試日が目前に迫りました。これから当日まで、一日一日を大切にして今まで以上に気を引き締めて積極的な姿勢で取り組むことが大切です。生活全般についても、新鮮な明るい気持ちで充実した毎日を送るように努めてください。これからの受験勉強は、とりわけ得点力のアップを主眼にしてより実践的な受験準備をすることが、合格への近道となります。入試での合格線上では、わずか1点で明暗が分かれることを心に刻み込んでください。ほんとうにイージーなケアレスミスが命取りになるのですから、細心の注意が必要です。
数年前にある生徒が失敗した、こんな例がありました。その女子生徒は、まず合格するであろうといわれていた私学を受験したのです。理科の試験のことでした。問題用紙の初めから順番に解いて、実力どおりにいつものペースで解答していったのですが、最後になってどういうわけか解答用紙の解答欄が1つ余ってしまうことに気が付いたのです。アレッ!と思った彼女は、もう一度解答用紙を見直しました。するととんでもない過ちを犯していることを発見したのです。ちょうど真中へんの問題で小問を一つ飛ばして解答しており、そこから解答欄を一つずつずらして最後まで記入していたのです。こんなときは誰しもあわててしまうもの。終了時間が迫っているときはなおさらです。額からにじみ出る冷たい汗と高鳴る心臓の鼓動を感じながら、彼女はそれでも冷静に腕時計をチラッと見ました。試験終了1分前。今からでも書きなおせるかもしれない……と思うや否やその真ん中の間違えている箇所から後を彼女は消しゴムで消しはじめたのでした。そして、ちょうど書き直そうと思った箇所全部を消し終わったところで、試験終了の冷酷なベルの音。「鉛筆を置きなさい」の試験監督の声。彼女が真っ青な顔で家に帰ってきたことは想像に難くありません。
入試ではときおり予想もできないことが起きるものです。また、本番であがってしまい、十分に力を出しきれなかった、などのケースも多いのです。この女子生徒は、第1志望の公立に合格しましたので、事無きを得ましたが、試験当日には落ち着いて自分の実力を十分に発揮できるよう、実践的な訓練を数多く積んでおくことの大切さは強調してもし過ぎることはないのです。
これからの受験勉強は、当然自分の受験校の過去の入試問題を徹底的に時間を計って実施し、出題傾向に慣れることですが、以下に入試日直前の心構えと対策を述べますので、参考にしてください。


入試直前対策

  1. 中学校の授業は手を抜かずしっかりと
    入試が近づくと気のあせりから授業中にもかかわらず机の下で受験問題を解いていたり、授業に集中できない生徒が時々見受けられます。この時期は中学校でも本番の入試を念頭に置いた授業をすることも多いので、けっしておろそかには出来ません。学校の授業は集中して!(もちろん塾でも)
  2. 実戦力中心の学習を
    入試直前の時期は、どんどん問題を解いて、覚えていない箇所やわからなかったところをチェックし、再度覚えなおすことが効率がよい方法です。これから受験だという緊張感があれば、一度理解し覚えてしまったところは絶対に忘れないものです。人間の記憶は時が過ぎるほど薄れるけど、直前覚えたものはすぐには忘れないもの。
  3. 生活のリズムを朝型に
    この時期の受験生は、夜になると目がさえてくる夜型になる人も多いのではないでしょうか。入試が夜中に行なわれる学校などないのです。生活のリズムを朝型にして、本番と同じ時間帯に集中できるよう今から慣らしておきましょう。これからは朝6時半くらいには目覚めるように!(人間の脳は起きてから3時間位経過しないと活性化しない)
  4. かぜには十分注意を
    毎年風邪をひいて熱のある中で入試に取り組まなければならない生徒がけっこういます。この時期はインフルエンザなどが猛威を振るうこともあるのです。少しでもかぜ気味と思ったら、早めに風邪薬でも飲んで栄養価の高いものを摂取し、ぐっすり寝ること。試験1週間前は特にうがい、手洗い、睡眠などに気を使い、最高のコンディションで臨みたいものです。
  5. 試験会場の下見はしっかりと
    私立高校については、高校見学や願書を取りに行くなど事前に訪問する機会は何度かあります。しかし、公立高校についてはまだ一度も行ったことがない人も多いと思います。試験当日の遅刻は絶対に認められませんから、受験会場までの道順、所要時間、交通費など念入りに下調べを!
  6. 入試日前夜
    いよいよ明日が入試日となると、緊張と不安のあまりほとんど前夜寝られなかったという生徒が例年います。入試前夜は明日持参すべきものをしっかり確認して、後は入浴したり、音楽を聴いたりしてリラックッスしましょう。「明日はやったるで!」という自信が沸いてくればもうだいじょうぶ。もし、それでも寝付けない場合(神経が高ぶって2時や3時になってもぜんぜん寝付けないなどの時)は、ご両親に頼んで、ちょっとだけワインや梅酒などをお猪口(おちょこ)に一杯だけ飲ませてもらいましょう。(これでうまく寝られたケースが多い)
  7. 入試日朝
    当日の朝食は、けしてたくさん食べてはいけません。胃に血液が集中して脳の働きが鈍くなります。朝食は軽めに。また、試験会場まで行くのに友人と駅で待ち合わせたりすることは絶対にやめましょう。友人が遅刻したために、待ち合わせた生徒まで遅刻しそうになり、動揺して落ち着いて試験に取り組めなかった、などということが実際にあるのです。また、教室では他の生徒がなぜか優秀な生徒のようにに見えるもの。向こうも君のことがそのように見えているはずだから、ご安心を。自信を持って取り組んで欲しい!





下の写真のようなヒーローになるのも間近だ!(合格発表風景)