中学校での学習は高校への基礎
高等学校になると、授業内容は多くなり、レベルが一段と高くなります。また、授業のスピードも速くなります。その上、プリント等を使っての授業もあり、新入生の中には、そのことに驚きや不安になる生徒も少なくありません。質・量、ともにレベルが高くなりスピードの速い授業についていくには、しっかりと準備をしでのぞむことが大切であります。予習・復習をきちんとして、授業にのぞめば不安も少なくなり、理解が深まり、授業は楽しいものになります。個人によって、多少の差はありますが、高校の教科書の内容と質・量を理解して実力を身につけるためには、予習・復習の時間としての家庭学習は、少なくとも三時間以上は必要ではないかと思います。何事にも継続と努力なしでは成果は上がりません。あと、十年もまたないうちに、高校卒業生の半分、すなわち五〇%以上の人が
大学に進学する時代になります。一方、少子化はますます進み、大学受験者の絶対数は年々減少していきます。文部省の統計によれば、二〇〇九年頃には大学受験者数は大学収容数とほぼ同じくらいに近づくといわれています。進学する大学はどこでもよいということになれば、大学不合格者は一人も出ないことになります。
いずれにしても大学進学は、易しくなると考えられます。このことを聞いて、皆さんの中には、高校ではそんなに頑張らなくとも、大学なんか簡単に入学できるんだと判断する人がいればそれは少し間違っています。
その証に、今日の高等学校入試をみると、中学卒業者数と高校の収容人数には大きな差はありません。数の上では、中学卒業者のほとんどが入学できることになっていますが、実態は必ずしもそうではありません。それは、受験生が自分の希望する学校を選ぶからであります。社会的に評価の高い学校には、受験生は多く集まり、評価の低い学校は、目標の収容数を確保できない状況にあります。これと同じようなことが、大学にも生じてくることは明らかであります。多くの人は、同じ進学するなら、高校でも大学でも、社会的に評価の高いとされる学校を望み、進学したいと思うものです。
過日、中央教育審議会は、大学の種別化をうちだしました。「大学の種別化」とは、
(一)研究とエリート養成のための大学(エリート大学)で、独創性・創造性に富み、豊かな教養をそなえた国際人を養成する新しいタイプのエリート大学。
(二)高度職業人教育(マス型)高い専門知識、並びに技術を養成する大学。
(三)教養人教育(ユニバーサル型)ここでは、生活の楽しみや生き甲斐を追求するための学習、さらには、職業・資格を求めるための学習をする大学。
(一)〜(三)のように大きく大学を三つに分けてみても、また、それぞれの中に、大学の評価が異なってきて、ランキングされることは間違いないと考えます。そのようになったとき、皆さんはどれを選ぶことになりますか。おそらく、多くの方が社会的評価の高い、ランキングの高い大学を望むでしょう。評価の高いものを望めば、それなりの努力を今から続けておかなければならないのではないでしょうか。中学校の学習は、高校への基礎であり、高校の学習は大学への基礎となる学習であります。