入試担当先生から「がってん放送局」に寄せられたメッセージ







<金蘭会高等学校 英語科教諭 裏野 隆宏 先生>

最後の答案の見直しこそが合格への道!


 受験生のみなさん、受験勉強は順調に進んでいますか?「合格できる答案を書くために」、私から三つアドバイスをしましょう。

 まず、一つ目は出題傾向を知ることです。公立でも私立でも、読解力を見る長文問題が出題されています。文中の指示語(this, he, itなど)に関する問題や、英問英答、要約文の空所補充、内容真偽などの形式で出題されています。また、本文中に使われている語句の用法、文法問題、発音に関する問題などを含む総合問題として出題されることもあります。多くの私立高校では、文法や語の使い方、重要な熟語や構文、発音やアクセント、会話表現などを独立して出題しています。その場合は、空所補充、適語選択、語形変化、並べ替え、書き換え、英作文などの形式で問われています。また制限された条件の中で表現力を見る出題もあります。文法問題で一番よく出題されるのは、動詞に関するものです。不規則動詞の活用変化、時制、受動態、不定詞、分詞、動名詞などです。動詞に関するもの以外では関係代名詞や比較級も重要です。皆さんの受験する学校がどのような出題傾向なのか、過去数年分をよく研究しておきましょう。私立の学校では学校ごとに違いがはっきりありますし、公立も各府県独自の出題傾向があります。

 二つ目は受験勉強の仕方です。志望校が決定している人は出題傾向に沿った受験勉強が近道です。しかし、まだ志望校を決定していない人も多いでしょう。私がお勧めするのは、読解問題と文法問題に分けて受験勉強を進めることです。皆さんは、まとまった英文を限られた時間内で読む訓練がほとんどできていないと思います。読解問題を週に三問は解いてみましょう。その際、時間を計って速く読む訓練をすることです。文法問題も読解問題も答え合わせをするときに、「なぜ間違ったのか」をしっかりと検証しておくことです。やりっぱなしでは学力は伸びません。「間違えたところを次は間違わないようにすることが大切」と肝に銘じておいてください。答え合わせにはたっぷり時間を取ることです。リスニング問題が出題される場合は、受験校の過去問や、英検の三級の過去問で慣れておくことです。

 三つ目は、受験日当日の注意点です。まず、文字を丁寧に書きましょう。採点していて文字が判別できないものや、記号のアとイの区別ができていないような文字もあります。また、記号で答えるべきところを文字で書いたり、答案をしっかり見直せば防げるようなケアレス・ミスが目立ちます。残念なことに、時間配分を誤って、得点しやすい易しい問題を手もつけずに残してしまっている場合があります。採点していて、「ここから解けばよかったのに」と思わず叫びたくなります。時間配分をよく考えて、確実に得点できそうな問題から解くことです。答案を提出するまで、何度も何度も見直して、最後の最後まであきらめずに頑張ってください。






【 以下は過去年度の掲載 】



<奈良育英高等学校 英語科主任 天野 裕美 先生>

繰り返し音読で、 内容把握に努めよう


 入学試験を受ける基本的な心得として、まず、合格したいという気持ちを大切にしてください。合格を勝ち得るためにはそれなりの緊張感を持って入学試験に臨んでほしいと思います。というのも、十数年前と比べて、ここ数年の答案に見られる傾向は、文字の乱雑さです。上手、下手という問題ではなく、丁寧さが見られない答案が非常に増えています。このような答案を見ていると「本当に合格したいと思っているのだろうか」と感じさせられます。
 また、何でもないところでの誤りが目立ちます。例えば、注意深く問題を読んでいないために、記号で答えるべきところをわざわざ語句で答えていたり、しっかりと見直しをしていないために、ピリオドやクエスチョンマークなどの符号を間違えています。このようなケアレスミスが多く見られるのは、適度の緊張感が欠けていた結果とも言えるのではないでしょうか。
 さて、ここ数年来の英語の入学試験問題について言わせていただきますと、それぞれ各府県、各高等学校において、独自の傾向、特徴があるのは当然のことですが、いずれにおいても、大きなパターンがあります。総合長文問題、内容把握の長文問題、空所補充、並べかえ、英作・表現力を問う問題、とリスニング問題です。
 どの問題も基本的な文法事項を理解していなければ正解には至りません。中学校レベルでの重要文法事項は、不定詞、時制、受け身、比較級、関係代名詞とほぼ決まってきます。これらがいずれかのパターンの形で出題されているわけです。それらに正確に解答するためには、多くの問題を解くこと、そして英文に慣れておくことでしょう。そのためには、まず学校で使っているテキストを何度も音読してください。繰り返し音読することで自然に文法事項やイディオムなどが身に付きます。また、英文を読むときには、一文ずつ訳そうとするのではなく、3〜5行(一段落程度)通して読み、だいたいの内容を理解していく練習をしてください。これが、内容把握の力につながります。また、特に英作文などで言えることですが、頭を柔軟にして考えてほしいということです。つまり、日本文を英語にしようとするのではなく、何を伝えたいのか、何を意味しているのかよく考えてみてください。
 リスニング問題は今では大半の学校で実施されています。配点はだいたい二割弱。レベルは英検三級程度で、基本的な会話が理解できているか問う問題がほとんどです。  最初のところで緊張感を持って試験に臨んで欲しいと書きましたが、必要以上に不安に感じることはありません。学校で学ぶ基本的なことをしっかりと習得していれば、十分に力を出しきれるはずです。みなさんの健闘を祈っています。






<桃山学院高等学校 英語科主任 藤見 昌宏 先生>

あせらず基本を大切に

高校入試が近づいてまいりましたが、勉強の方ははかどっていますか。思うように進まなくても、成績が伸びなくても、焦らず確実に勉強を進めることが今の時期に一番大切なことです。君達の人生で大きなターニングポイントです。悔いのないように過ごして下さい。さて、合格答案の書き方についてですが、特別良い方法があるわけではありませんが、いくつか注意しておいた方がいい点を挙げておきます。
(1)丁寧な字で書く
これが一番大切な事です。記号問題でも採点をしていると判別しにくい字を見かけます。上手な字は特に必要ありませんが、丁寧な字を書くことは大切です。
(2)時間の配分
問題が配られると、ざっと最後まで問題を見ることを勧めます。最後の方に配点の高い長文問題が残されている場合もありますし、自分が得意な問題がある場合もあります。問題全体を確認したうえで、時間配分を考え、やり残しの問題がないようにして下さい。
(3)動詞の時制に注意
英語の中心は動詞です。なのに結構そこでの誤りが多いです。特に三単現のSのつけ忘れが多いです。また、現在時制の文をのか過去時制で書かれた文をのか、和訳する際にも注意して下さい。安易に考えていると落とし穴にはまりかねません。
答案を作る際に注意したほうが良い点は以上の様なものですが。っぎにこれからの勉強について述べようと思います。
一番大切なのは教科書です。出題する先生方は教科書をもとに試験問題を作るのです。何事も基本第一。キーセンテンスになるようなものは暗唱しておくと、英作文などの時に有利です。
並び替えの英作文では記号で答えるものが多いですが、記号で並び替えるのではなく、まず単語を並び替えて考え、最後に記号に変えるようにした方が間違いに気づきやすいです。長文の問題などではいくつかの意味の知らない単語は出てくるものです。それにいちいち気を使い過ぎていては時間が足りません。意味を推測して文章全体の内容をとらえるような読み方を普段から心掛けて下さい。また単語の意味を覚える際には一つの英単語に一つの日本語を当てはめるのではなく、その英単語の一番中心にある意味を理解し、覚えるようにしてください。そうすることで長文読解の際に柔軟な読み方ができるようになるのです。
受験生諸君の健闘と合格を祈っています。






<近畿大学附属高等学校 英語科主任 越川 俊夫 先生>

●『キミハゴウカク』

 英語の高校入試問題は取り組みやすいとよくいわれます。これは中学三年間の英語をいかに幅広く習得しているかを問う問題が大半を占めているからです。英語の標準的な学力を見るため、難問、奇問はまず見かけません。授業を真面目に受け、予習、復習は欠かさず、基礎力を充実させることです。さらに三、四冊の問題集で実戦に備えれば十分です。

 では、具体的に「合格答案の書き方」を簡単に教えましょう。キーワードは『キミハゴウカク』です。

(キ)教科書を徹底的に、基本からマスターして下さい。予習+授業+復習の回路を頭にたたきこみ、暗唱するほどまでに、各文を大切に味わって下さい。受験問題作成者は、教科書を参考に問題作りをしています。

(ミ)‘learn’の意味は「学ぶ」ですが、一番分かりやすい訳は、「身につける」なのです。つまり、どの英文も、文法もそのまま覚えるのでなく、「なぜこうなるのか」というレベルで理解しなければ、応用はききません。疑問点の理解は丁寧に、確実に一問ずつ解いてください。そうすれば必ず英語は身についてくるはずです。

(ハ)発音、アクセントは英語習得の上では、絶対です。正しく読めなければ、単語は覚えることができません。授業で声を出しましょう。そして、先生や級友の読みを集中して聞き入ってください。音声の勉強は一人でやるより、授業を利用するのが一番なのです。

(ゴ)語、誤法(文法)は英語という建造物の骨組みです。これがなければ、しっかりとした文は作れません。でも心配はいりません。中学三年間で学ぶ語も、語法も数は限られています。出題する担当者はその範囲の中で、工夫して問題を作成します。それ以外の単語を、試験につかう場合は、訳注をつけます。ですから、一〇〇〇に満たない単語と、重要な基本例文を暗唱すれば、問題はないということになります。

(ウ)次は、「絶対にうかるんだ」という自信を持つことです。教科書、参考書、問題集は一冊ずつ、確実に自分のものにします。困ったときは、今まで自分が使ったものを見直すのです。不安に駆られ、目新しいものに惑わされないことです。これだけしたのだから、絶対うかる、という信念を持ってください。

(カ)受験する高校の過去問題(五年分)は解いてください。入試問題は、各高校により特徴があります。総合問題が長い、自由英作文、リスニング・テストがある、など様々です。試合に勝つには敵の力を知る、は鉄則ですが、志望校の過去問を解くことで、出題傾向が分かり対策も生まれ、自信も湧いてきます。

(ク)最後は、繰り返し繰り返し、英文、語、熟語、構文を見ることです。単語を一度見て、身につく生徒はまずいません。日本語と同じように、五感をフルに使い、覚えるのです。私は記憶力がない、というのは弁解で、毎日英文に慣れ親しめば、苦労なく実力は向上するはずです。

 さあ、もう一度繰り返します。 (キ)基本に徹し、教材を(ミ)身につけ(ハ)発音等に注意しながら、(ゴ)語、語法を覚え、(ウ)うかるんだ」という自信を持ち、志望校の(カ)過去問に挑戦する、以上を(ク)繰り返し実行する。

 卒業時、「君は合格」が待っているでしょう。健闘を祈ります。



<大阪桐蔭高等学校 英語科主任 三浦久史 先生>

英語という教科は、得意教科として得点を見込める人と、その反対に極端に不得意意識を持っている人に、二分できるようです。しかも、この違いは、他の教科のように小学校を含めての9年間でついたものではなく、中学3年間で生まれたものです。こう考えれば、英語は得点力格差を縮めやすい教科と言えるかもしれません。不得意意識を持っている人は、こう考えて英語に対しての不得意意識を頭から追い出して、残された時間を英語の学習に取り組めば、かなりの成果が期待できるのではないでしょうか。
では、具体的に本番までの学習法について述べます。
アクセント・発音問題に関しては、単語を覚える際に意味と一緒に音も記憶しましょう。入試によく出される単語は限られています。カタカナとして日本語になっているものにも注意しましょう。
文法問題は、長文読解問題に含まれたり、単独で出題されたりと様々なパターンで出題されます。関係代名詞・進行形や現在完了形などの時制・不定詞・動名詞・分詞・助動詞・受動態・比較等は非常に重要ですから、もう一度復習して下さい。
英文和訳問題は、長文読解問題に含まれることが多く、構文や連語を正しく読みとれているかどうかだけが問われているのでなく、文脈を正確に把握できているかどうか問われている場合が多いです。当然のことですが、アルファベットをひらがなや漢字に換えることが、日本語訳ではありません。採点者に正しく伝わる日本文を作ることを心がけて下さい。
また、長文読解問題の設問以外の部分を全て、限られた時間内で精読することは不可能です。したがって、それらの部分は全体的な文章の流れをつかむことに努めましょう。例えば、本年度の本校の入試において、「一目で西洋人と判断できる人に対して、日本人は英語で話しかけることが多いが、その人はひょっとすると英語がしゃべれないかもしれない」という流れの文章中に、「そのような人に話しかける場合には、まず最初にどう質問するべきか」という問を設けたら、タcanKyouKspeakKenglish、≠ニすべきところをタhowKdoKyouKdo、≠ニ答えている答案が目につきました。また、文章の流れをとらえるためには、代名詞が何を指しているのかを考えることも肝要です。
和文英訳問題や書き換え問題は、構文や連語が含まれることが多く、その準備も必要ですが、日本語によく注意して、別の日本語に言い換えてみると、答えのヒントが得られることがよくあります。
入試では第一問から解答しなくてもよいのです。できるところから、落ち着いて問題に取り組む心かまえで、自信をもって受験してほしいものです。



<大阪信愛女学院高等学校 英語科教諭 石部 睦雄 先生>

 英語の合格答案の書き方をズバリお教えしましょう。それは、正しい答えを、指示されたとおりに、読める字で、決められた場所に書くことです。  『そんなこと知ってるよ』とがっかりした声が聞こえてきそうですが、この基本のルールが守られていない答案に採点者もがっかりしているのです。本番では慎重に答案を書いてくださいね。  それでは、受験を目前にした皆さんにこれから出来る英語力アップの方法をいくつかお話ししましょう。
【心構え編】
 自分を知ろう
 受験までの限られた時間を有効に利用し成績を上げるためには、自分の実力をよく知って、自分の弱点を集中的に勉強できる方法、現在得意な分野をさらに伸ばせる方法を見つけ、自分に合った計画を立てることが必要です。人まね、背伸びは禁物です。

【実践編】
 作戦を立てよう
 中学で学習する英語は、語S彙も文法も総量としては大して多くはありません。つまり、やり方次第で今から逆転も可能ですし、得意といっても油断が出来ないと言うことです。では具体的にお話ししましょう。
レベル(T)
 単語を増やそう
 暗記の鉄則は、短時間で多量のものを、何度もすばやく繰り返して読むことです。単語集などを利用して、一日三十分五十〜百語をよく見てアクセントに注意して発音してみてください。知らない単語に印をして、次の日はまた次の五十語に進みます。二十日で千語になりますね。今度は最初に戻って、印のついたものだけを五十〜百ずつ覚え直します。今度は十五日で出来るはず。そうして期間を縮めながら繰り返してみてください。見慣れて読めるようになったら書いてスペルを確認するのもいいでしょう。受験までには数回は繰り返せるはずです。
レベル(U)
 熟語を増やそう
 やり方は単語と同じです。自分が見やすい熟語集を選んでください。
レベル(V)
 文法を確認しよう
 中学必修文法項目とその項目に対する基本例文を期間を決めて繰り返し覚えてください。文法事項については内容を理解していることが条件です。理解した、できないもの、覚えたもの、いないものがひと目でわかるように印をつけると復習が楽です。
レベル(W)
 長文を読もう
 初めは教科書の音読、速読を繰り返して、いちいち訳そうとせずに前から内容を把握する練習をしてください。次に英語の物語やサブリーダーなどを使って同じように読み下しの練習を一日一〜二ページ以上を目標に進めてください。
レベル(X)
 過去の入試問題に挑戦
 受験する学校の過去の問題を時間を決めて解いてみるのが予行演習にいいでしょう。余裕があれば出題傾向の似た、他の学校の問題に挑戦するのもいいかもしれません。
 自分の現在の英語の成績を考えて(T)〜(X)までをうまく組み合わせて計画を立て本番に備えてください。健闘を祈ります。
 he who laughs last laughs best (勝者は最後に高笑い。)